音大を卒業したのに
すぐには音楽の仕事に就かなかった。
軟弱な自尊心が、意地悪く頑固なバリケードを組ませてしまったのであろう。

今、こうしてまた学生生活を送っている、
それも今年で終わり・・・いや、修論と修演をクリアしなければならないが。

かつて学生生活の中で遭遇した曲は、
いつまでも色褪せない響きと強い印象をもって私の中に在る。
この学校で出会った曲も然り、となるはず。

R.シュトラウス(1864-1949)のロマンティシズムは20歳の頃にすでに開花していたんだな。
《ピアノ四重奏曲》ハ短調(op.13)(1884)
そして、《4つの最後の歌》(1948)へ・・・もう胸が痛む
その出会いはこの学校で、昨年のことであった。
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# by violinmusik | 2007-01-02 21:32 | 鑑賞
L.van.ベートーヴェン(1770-1827)の晩年の傑作
《弦楽四重奏曲第15番》(op.132)を聴く。
その第3楽章・・・
「リディア旋法による、病気から回復した者の神に対する聖なる感謝の歌」
中世以降の西洋音楽の音組織である教会旋法、
その中の一つで第5旋法とされるリディア旋法。
誠実に何一つ雑念をもたず、荘厳なコラールが奏される。
と、そこに一筋の光がこちらに向かって差し込んでくる。
「新しい力を感じつつ」
ニ長調の喜びに満ちた響きが私を満たしていく。
再びコラールが繰り返され・・・光、ニ長調。
三たび繰り返されたコラールでは、その光が強い意志を持っているかのようである。
幕開けの瞬間、彼の崇高な想いが、音の粒を押しつぶしてしまわんばかりである。
そんな一曲で今年はスタートだ。
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# by violinmusik | 2007-01-01 21:52 | 鑑賞