人気ブログランキング | 話題のタグを見る

最近、愛用しているのがピラストロ社の「PASSIONE」というガット弦だ。

小さい頃、ソリストになりたい!と思っていた頃は同社の「OLIV」を使っていた。
最高級のガット弦で、私が使用していた頃は、ガットのまわりを保護するシルバーが手巻きだった。
響きは豊かで柔らかかったが、今よりももっと安定性が悪かったように思う。
そしてよく切れた。
今も当時も、最も高価な弦が「OLIV」である。
切れるたびに親を泣かせた(ゴメン)。

自分で弦を買うようになってからは、いろいろだ。

お金と時間がなかった学生時代は「TONICA」というナイロン弦。
これは、生徒さんにもおすすめしている弦だ。
テンションが低くて、大きい音はあんまりでないけど、割と美音だと思う。
「OBLIGATO」は「OLIV」のような音色が魅力の高級ナイロン弦。
ナイロン弦だから安定性は抜群だが、やはり音量に乏しい。
誰もが一度は愛用する「EVAH PIRAZZI」は「OBLIGATO」よりも音量が出る。
ガット弦が安定するまで待てない時には、重宝する。
いずれもピラストロ社の弦である。

一方で、トーマスティック-インフェルド社の弦もよく使われているようだ。
「DOMINANT」は、アメリカの有名なソリストが使っているとかで、愛用者が多い(多かった?)。
が、私はあんまり好きじゃない、音が硬くて。
友人のすすめで同社の「VISION」を付けてみたが、私にはうまく鳴らせなかった。
発音は良いが、やはり音色が硬い、硬すぎる。
少なくとも私の楽器には合わない。

ということで、今は「PASSIONE」だ。
ガット弦ならではの響き、フラジョレットの美しさ、音量、などなど。
魅力的な弦だと思っている。
最近の「OLIV」がどんな状態かは使用していないので分からない(一時期より品質が落ちたと聞く)し、比較検討したわけではない。
でも、天下の「OLIV」よりも「PASSIONE」の方が、性能(安定性)も音色も良いような気がしている。

もうちょっと「PASSIONE」と付き合ってみよう!
by violinmusik | 2008-09-04 00:12 | 演奏